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初心者ペアの勝率を上げる「ダブル後衛」とは?

初心者ペアが短期間の練習で勝率を上げる戦略のひとつとしてわたしはダブル後衛を推奨することがあります。
ダブル後衛というのは、前衛も後衛と同じくらい後ろに下がって二人で後衛をやる戦い方のことです。
前衛を外して後衛を増やすことは、攻撃力を下げて防御力があがる傾向にあります。
まずはダブル後衛のメリットとデメリットを学んでみましょう。
ダブル後衛のメリット
ダブル後衛のメリットは大きく分けて2つあります。
- 練習メニューを絞れる
- 2つ目は常に余裕のあるプレイができる
メリット1:練習メニューを絞れる
初心者さんは初試合までの期間が人それぞれまちまち。
コートに立ち始めて数週間後には試合・・・なんてこともあるでしょう。
こういった短期間での成長を考えた場合、いろんな練習を広く浅くやるよりも最低限必要な練習内容に絞るのが効果的です。
ちなみにわたしが教えるのはこの3つ。
- アンダーカットサーブ
- ロブ
- バックハンド
この練習メニュー+乱打を徹底的にやることで付け焼き刃でなく、早い段階で実力として身につけることを目指します。
ここで学んだ守りのテニスのコツは基礎をしっかりと固めることになるので今後のテニスにも活きてきます。
メリット2:守りが2人なので余裕のあるプレイが可能
守りが左右に1人ずついるということは、どこに打たれても丁寧に打ち返す余裕が生まれるということです。
早い球の返球に慣れていればスマッシュですらそれほど怖くありません。
逆に後ろに陣取ってる分、短いドロップボレーの方が嫌です。
なので前衛にはなるべく捕まらないよう、高めのロブを中心にゲームを組み立てていきます。
ダブル後衛のデメリット
ダブル後衛のデメリットも大きく分けて2つあります。
- センターに打たれると迷いやすい
- 決定打がない
デメリット1:センターに打たれると迷いやすい
ダブル後衛の弱点は味方後衛と自分の真ん中(センター)が弱いです。
センターに打たれるとどちらがそのボールをとるのか迷いやすくなります。
お互い右利きの場合は左サイドの方がフォアハンドで返球できるので左サイドの人が打ち返すことが多いです。
ただし、プレイ中は立ち位置が常に変わるのでそう決めすぎてしまうのも良くありません。
話し合うことも必要ですが根本的には日頃の練習でお互いのプレイをわかり合っておくことが大切です。
不安ならひとまずは打つ時に声を掛け合うのもいいでしょう。
デメリット2:決定打がない
ダブル後衛は相手を疲れさせるのは得意ですが、直接得点につながるような決定打は打ちにくいです。
相手があまりミスしてくれない場合、長期戦になるかもしれないのは最初から覚悟しておいてください。
なかなか点が取れないことにうろたえて焦ってしまうとミスにつながります。
気持ちを強く持って守りきることに集中しましょう。
テニス初心者ペアのダブル後衛の基本戦術

初心者ペア同士の試合において、一番の得点源は相手のミスです。
つまり自分のミスを減らして相手のミスを誘えばそれだけ得点を稼げます。
攻めるのは決定的なチャンスのみで十分です。
基本的には常に守りを固め、慎重にプレイしながら相手が打ち込みたくなるような球を返球してあげるのがコツ。
相手に自由に打たせてあげることで完全に相手のミス待ちで得点を重ねていきます。
当然ラリーを繋げないことにはゲームにならないのでまずは成功率の高いプレイでなるべくゲームを組み立てていくことを目指してみましょう。
ダブル後衛で攻めるのは相手の体力と精神力
ダブル後衛で重要なのは得点をとる方法ではなく、得点を与えない方法です。
それが結果的に相手ペアの体力と精神力をじわりじわりとそぎ落としていくことにつながります。
こちらの守りが鉄壁であればあるほどもっと攻めなきゃ点が取れない・・・と相手に錯覚させ、本人たちのミスで失点を繰り返させる。
その戦術で重要な4つのポイントをお伝えします。
走らせてじらして直接的に消耗させる
ダブル後衛だと左右どちらにボールが来ても走って取りに行く必要がなく余裕で打ち返せます。
基本的には相手後衛に打ち返してもらうので打たれるのはドロップショット、ストローク、ロブの3択になります。
ドロップショットやストロークは初心者ほどミスがつきものなのでどんどん打ってもらってミスを誘いましょう。
ロブの場合は特に警戒する必要がないです。
こちらもロブで優しく返し、長時間乱打を続けるつもりで相手後衛さんをじらしながらたっぷりと走らせてあげます。
逆にこちらが全力疾走して取りに行くのは前衛に捕まった時か、ドロップショットくらいです。
ダブルフォルトを極力避けて無意味な失点を防ぐ
まず、初心者で一番怖いのはダブルフォルト。
これは本当に無意味な失点なので極力避けます。
そもそも初心者同士の試合では、サーブで崩す必要は全くないです。
ちから一杯サーブを打つことをやめ、その代わりにアンダーカットサーブで確実に入れていくのがコツです。
ダブル後衛であればサーブが入りさえすればどうレシーブされても対応はそれほど難しくないので丁寧に入れていきましょう。
ラリーも優しく丁寧が基本!
ストロークやドロップショットは打たなくてもOK!
ロブの練習と思って基本的にはどんなボールもロブで返していきます。
ロブにする目的は次の3つが目的です。
- 相手後衛を走らせる
- 前衛に捕まらない
- ネットしない
ただし、ネットはしないけど頻繁にアウトしてしまうようであれば、弱めにロブを上げて中途半端な位置であえて前衛にスマッシュさせてもいいでしょう。
ダブル後衛ならスマッシュを打ち返すのもそれほど難しくはないですし、スマッシュは相手選手も練習不足なことが多いのでミスも誘いやすいです。
相手がダブル後衛でもうろたえない
仮に相手も途中からダブル後衛に戦術を変更してきたとしても所詮は付け焼き刃。
練習量でこちらが有利です。
仮に相手が格上だったとしても現段階ではそれ以外に実践レベルの練習はしてないので基本的に方針は変えません。
お互いダブル後衛だとなかなか得点に繋がらないかもしれませんが、じれったくなって中途半端なことをやり始めるとミスが増えます。
メンタルを強く持って最後まであきらめずに粘りましょう。
どちらのメンタルが先に折れるかの勝負です。
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ソフトテニス初心者のダブル後衛大作戦まとめ
- ダブル後衛できっちり守る。
- アンダーカットサーブとロブで大切にゲームを組み立てる。
- ロブでじらしながらも優しい返球でミスを誘う。
- 実力で負けててもメンタルでは絶対負けない。