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テニス初心者に必要なのは打ち方よりもテニスを遊ぶ経験!

テニス初心者の練習メニューって大抵素振りやフォームの確認から始まったり、先輩の練習を眺めるところから始まりますよね。
でも実は、ギャラリーとしてコートの外から眺めている時と、実際のプレイヤー目線での見え方って全然違うんです。
わたしも人生で初めてコートに立った日は「コートこんなに広かった・・・?球こんなに早かった!?ちっとも距離感わかんない!!!」なんて焦ってしまい、全然思うように動けませんでした。
テニス経験もないまま正しいと教えられた素振りを2ヶ月もひたすら行い、コートの真横で先輩たちのフォームや打球をずっと見続けてきたのに、初めてコートに立ってみたらそれはほとんど役に立たなかったんです。
なぜこんなことになってしまったんでしょうか。
実はこの原因はテニスというスポーツの特徴にあるとわたしは分析しています。
テニスとはスピード感と運動量が多いスポーツです。
普段なかなか体験する機会のないスピード感のボールを実際に追いかけて返球するということは、動体視力だけでなくあなたの迅速な判断とそれに合わせた動作も必要になります。
- 【把握】相手のボールの軌道とコースを見極め……
- 【予測】バウンド位置・回転・バウンドの高さを予測し……
- 【判断】どの位置で構え、どのコースを狙うのか……
- 【行動】どのタイミングでどうスイングして相手にボールを返すのか……
こういったことを状況ごとに直観的に判断しながらプレイするので、いくら正しい打ち方を知っていても経験がないとなかなか体が追い付きません。
まずはしっかりとテニスを遊んでイメージ力を鍛え、そのイメージに体が追い付くようになることがあなたが中級者に上達する最短コースです。
乱打で実際に打ち合ってみよう!

基礎練習などでラケットとボールの扱いにある程度慣れてきたら怖がらずにぜひ乱打に参加してみましょう。友達とテニスコートを借りに行くのが気楽でおすすめです。
乱打というのは、ひとことで説明すると自由な打ち合いをするラリー練習です。初心者のうちは正しい構え方や打ち方はあまり気にせず、見様見真似の打ちやすい打ち方でOKです。
サーブを打つ必要もなく、線の外に出たからといってプレイをとめることもありません。要は相手が打ったボールを相手に打ち返しさえすればOKです。
届かなそうなボールを一生懸命追いかけて打ち返せた時は嬉しくなりますし、狙ったところにスパーンとうまくボールが打てた時は気分がいいです。
細かいテクニックは一旦置いておいて、まずはテニスで楽しく遊んでみましょう!
乱打でテニスを遊ぶついでに初心者さんに意識してほしいのは、ボールの速度を肌で感じること。それとボールとの距離感。この2点です。
それらをつかめていないと空振りしたり、バランスの崩れた打ちにくい打ち方になってしまいます。
なので乱打でたくさんラリーをして実際にボールを追いかける経験とラケットで打ちかえすイメージをしっかりつけておきましょう。
まだあんまり他の人のテニスを見たことがなければYouTubeを参考にしてみるのも手です。
こちらのあゆタロウさんのフォームはとてもきれいなのでわたしもよく参考にしてますし、動画をざっくり見ておけば乱打のイメージもつかめるかと思います。
テニス初心者のためのラリー練習メニュー
ラリー練習の時は基本的には自由に打ち合いますが、ちょっとこだわったラリーがしたい場合もあるかと思います。
そんな時は一緒にラリーをする相手と相談しながらどんなプレイスタイルを目標にラリーをするのか話し合ってから始めるのもいいでしょう。
方針を決めておくことでプレイしやすくなりますし、少しずつステップアップすることができます。
- お互いに攻撃的なプレイは控え、とにかく丁寧に長くラリーを続けてみる
- 余裕で打ち返せそうなあまい球があったら攻めにいってみる
- 特定のコースを狙ってボールを打ちあってみる
そもそもラリー自体がなかなか続かないよ~!という場合は、もしかしたら力みすぎてるのかもしれません。
強めの球を直線的に打ち返す「ストローク」ではなく、やさしめの球を山なりに打ち返す「ロブ」をイメージしながらチャレンジしてみましょう。
ネットにひっかかるならもう少し浮かせて打ってみる、相手の頭を超えていってしまうならもっと力を抜いて打ってみる、という感じで少しずつ修正しながら感覚をつかむことができます。
失敗なんて気にしない!プロでも毎回失敗するのがテニス
テニスって打球をコントロールするのがむずかしいので、乱打に慣れないうちは特にこんなミスを気してしまうようなことが多いんじゃないでしょうか。
- 狙ったコースにうまく飛ばない
- 相手の頭上を大きく超えるような特大ホームランを打ってしまう
- ネットに引っかかって相手のところまで届かない
こんなプレイばかりが続いてしまうと、「うまく続けられなくて相手に申し訳ないな~・・・」なんて初心者さんは不安になりがちですよね。
でもこれはテニスプレイヤーなら誰もが通ってきたテニスあるあるなのでうまく打ち返せなかったとしてもちっとも気にする必要はありません。
かく言うテニス歴20年のわたしだって一発目からネットにひっかけることもありますし、プロですらネットにひっかけない人はいません。
中級者以上のテニスプレイヤーなら誰でも「自分だってミスをする」ということを痛感しています。
なので一緒にプレイしている人はちっとも気にしていなかったり、初心者だった自分を思い出して和んだりもするくらいあっけらかんとしている場合がほとんどですよ。
先ほどの動画でもあゆタロウさんが「ごめんね~!」「あ!ごめーん!」と叫んでいますがあんな軽い感じで全然OKです。
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