目次
ゲーム間のチェンジサイズとチェンジサービス
ソフトテニスの試合中、ゲームが終わるごとに繰り返し行われるチェンジサイズとチェンジサービス。
まずは通常のゲーム間に行われるチェンジサイズとチェンジサービスについて説明します。
チェンジサイズとチェンジサービスのタイミング
チェンジサイズは対戦相手と「コートの位置」「サーブ権」をまとめて交換します。
チェンジサービスはコートの立ち位置は交換せず、サーブ権だけを交換します。
ソフトテニスの試合では、ゲームが終わるたびにチェンジサイズ→チェンジサービス→チェンジサイズ・・・と交互に繰り返していきます。
チェンジサイズを行うタイミング
第1ゲーム、第3ゲーム、第5ゲーム・・・といった奇数ゲームが終了したタイミングです。
チェンジサービスを行うタイミング
第2ゲーム、第4ゲーム、第6ゲーム・・・といった偶数ゲームが終了したタイミングです。
基本的にはゲームが終わるたびに審判がコールして教えてくれるので選手はうろ覚えでもなんとかなりますが、審判の場合はそうはいきません。
チェンジサイズとチェンジサービスのルールを早めに覚えておきましょう。
【審判】「ゲーム チェンジサイズ」や「ゲーム チェンジサービス」をコールするタイミング
審判が「ゲーム チェンジサイズ」や「ゲーム チェンジサービス」をコールするタイミングは、ゲームが終了した瞬間です。
どちらかが「4ポイント先取」もしくは「デュースから2連続ポイント先取」してゲームに決着がついたら審判はゲーム チェンジサイズもしくはゲーム チェンジサービスとコールして次のゲームの準備をうながします。
【審判】「ゲーム チェンジサイズ」と「ゲーム チェンジサービス」どっちをコールするか迷った時の対処法
ゲームが終わった時に「ゲーム チェンジサイズ」と「ゲーム チェンジサービス」どちらをコールすればいいのかわからなくなった時は、ゲームカウントの合計を確認してどちらをコールするのが正しいか判断します。
- 第1ゲーム終了時:チェンジサイズ
- 第2ゲーム終了時:チェンジサービス
- 第3ゲーム終了時:チェンジサイズ
※第4ゲーム以降も同じように繰り返しになります。
直前に終わったゲームをカウントに含めて、ゲームカウントの合計が奇数になった時は「ゲーム チェンジサイズ」を宣言します。
【7ゲームマッチの例】
- 第1ゲーム終了時:ゲームカウント0-1、1-0
- 第3ゲーム終了時:ゲームカウント3-0、1-2など
- 第5ゲーム終了時:ゲームカウント2-3、3-2など
逆に偶数になった場合は「ゲーム チェンジサービス」です。
【7ゲームマッチの例】
- 第2ゲーム終了時:ゲームカウント0-2、1-1など
- 第4ゲーム終了時:ゲームカウント3-1、2-2など
- 第6ゲーム終了時:ゲームカウント3-3
チェンジサイズとチェンジサービスのサーブ権の動き
チェンジサイズは奇数ゲーム終了時、チェンジサービスは偶数ゲーム終了時に行われます。
この時の選手目線での動きをもう少しわかりやすい言葉で説明すると、コートチェンジは奇数ゲーム終了時に行いますが、サーブ権の交代は毎ゲームごとに行います。
もし第1ゲームを審判の左から右へサーブを打った場合、第2ゲームも左から右へサーブを打ちます。
第3ゲーム第4ゲームは右から左へサーブを打つことになります。
STEP.1 試合開始時のトス結果
Aさんペア vs Bさんペア
Aさんペア サービス(審判の左側のコート)
Bさんペア レシーブ(審判の右側のコート)
STEP.2 第1ゲーム

ゲームカウント0-0
Aさんペアがコートの左のコートからサーブ。
Bさんペアは右のコートでレシーブ。
決着がついたらチェンジサイズして第2ゲーム開始。
STEP.3 第2ゲーム
ゲームカウント1-0 もしくは 0-1 。
Bさんペアが左のコートからサーブ。
Aさんペアは右のコートでレシーブ。
決着がついたらチェンジサービスして第3ゲーム開始。
STEP.4 第3ゲーム

ゲームカウント2-0、1-1、0-2のいずれか。
Aさんペアが右のコートからサーブ。
Bさんペアは左のコートでレシーブ。
決着がついたらチェンジサイズして第4ゲーム開始。
STEP.5 第4ゲーム

ゲームカウント3-0、2-1、1-2、0-3のいずれか。
Bさんペアが右のコートからサーブ。
Aさんペアは左のコートでレシーブ。
決着がついたらチェンジサービスして第5ゲーム開始。
※第1ゲームの状況に戻ります。
チェンジサイズの制限時間は1分間
チェンジサイズは1分間の時間が使えます。
この時間の間はコートを交代する時に顧問、コーチ、もしくはチームメイトからアドバイスを受けることができます。
なのでチェンジサイズになるとコートの周辺で待機している指導者のもとにパッと駆け寄ってアドバイスを受けるパターンが多いです。
逆にそのタイミング以外でアドバイスを受けると審判からイエローカードを受けることがあるので注意が必要です。
学生同士の試合ではインターバルの制限時間はうやむやなことが多く適当になりがちですが、1分が近づいてきて審判にコールされるか適当なところでコートに戻りましょう。
速やかにコートに戻らずルーズに過ごしているとイエローカードが出ることもあるので注意です。
この作戦タイムは練習試合では割愛される場合がほとんどだと思いますが、公式戦だとだいたいあると思っていいでしょう。
【審判】チェンジサイズのインターバルから選手にコートへ戻る指示を出す方法
直前のゲームが終了し「ゲーム チェンジサイズ」をコールしてから45秒くらい経ったら審判は「レッツプレイ」とコールして、試合に戻るようにうながします。
1分経っても戻る気配がないときはイエローカードを出して警告します。
ファイナルゲーム開始直前のチェンジサービスにも作戦タイムがある
普段のチェンジサービスに作戦タイムはありませんが、ファイナルゲームに突入する直前のチェンジサービスのみ例外としてインターバルがあります。
この時のインターバルはチェンジサイズの時のインターバルと違って制限時間が1分30秒と少し長くなりますが、同じように指導者からアドバイスを受けることができます。
【審判】ファイナルゲーム直前のチェンジサービスのインターバルから選手にコートへ戻る指示を出す方法
ファイナルゲーム直前のチェンジサービスのインターバルの場合は1分15秒くらい経ったら審判は「レッツプレイ」をコールします。
1分30秒経ってもスムーズに戻る気配がない時にはイエローカードを出します。
ファイナルゲーム中のチェンジサイズ、チェンジサービス
通常であれば1ゲームごとにチェンジサイズやチェンジサービスが行われますが、ファイナルゲームはルールが特殊になり、ゲーム中にチェンジサイズとチェンジサービスを行います。
ここからはファイナルゲーム中のチェンジサイズとチェンジサービスについて説明します。
ファイナルゲーム中のチェンジサイズとチェンジサービスのタイミングの流れ
ファイナルゲームは2ポイントごとにチェンジサイズ、チェンジサービスが発生します。
例えば、ペアAの一郎・二郎とペアBの三郎・四郎がファイナルゲームをすると以下のような流れになります。
STEP.1 1〜2ポイント目

ペアAの一郎さんがサーブを打ちます。
1ポイント目は自陣の右サイドから、2ポイント目は自陣の左サイドからサーブします。
終わったらチェンジサイズします。
STEP.2 3〜4ポイント目
ペアBの三郎さんがサーブを打ちます。
3ポイント目は自陣の右サイドから、4ポイント目は自陣の左サイドからサーブします。
終わったらチェンジサービスします。
STEP.3 5〜6ポイント目

ペアAの二郎さんがサーブを打ちます。
5ポイント目は自陣の右サイドから、6ポイント目は自陣の左サイドからサーブします。
終わったらチェンジサイズします。
STEP.4 7〜8ポイント目

ペアBの四郎さんがサーブを打ちます。
7ポイント目は自陣の右サイドから、8ポイント目は自陣の左サイドからサーブします。
終わったらチェンジサービスします。
※9~10ポイント目は1~2ポイント目の状況に戻り、以降も決着まで同じ流れで決着がつくまで繰り返します。
【審判】ファイナルゲームでのチェンジサイズとチェンジサービスのコール
ゲーム終了時は「ゲーム チェンジサイズ」「ゲーム チェンジサービス」とコールしてきましたがファイナルゲーム中は「ゲーム」はつけず、「チェンジサイズ」「チェンジサービス」とだけコールします。
【審判】ファイナルゲームで「チェンジサイズ」と「チェンジサービス」どっちをコールするか迷った時の対処法
ファイナルゲーム中は、両者のポイントの合計を4で割って、あまりが2ならチェンジサイズ、割り切れるならチェンジサービスとなります。
- 2ポイント終了時:チェンジサイズ
- 4ポイント終了時:チェンジサービス
- 6ポイント終了時:チェンジサイズ
直前に終わったポイントをカウントに含めて、ポイントの合計を4で割った時にあまりが2なら時は「チェンジサイズ」を宣言します。
- 2ポイント終了時:2-0、1-1など
- 6ポイント終了時:6-0、2-4など
- 10ポイント終了時:6-4、5-5など
逆に偶数になった場合は「チェンジサービス」です。
- 4ポイント終了時:4-0、3-1など
- 8ポイント終了時:6-2、4-4など
- 12ポイント終了時:6-6(D-D)
【審判】デュース後のコールは紛らわしくなる
ここまでは次はどっちをコールするべきかわからなくなってしまってもスコアから割り出すことが可能でした。
しかし、ファイナルゲームではデュースになってからも2ポイントごとのチェンジサイズやチェンジサービスは行います。
つまり、6-6(D-D)→チェンジサービス→A-D→D-D→チェンジサイズ→A-D→D-D→チェンジサービス→A-D→D-D→チェンジサイズ・・・と延々と繰り返す場合があります。
審判をやる場合は直前のコールをしっかり覚えておいて次はチェンジサイズだな、次はチェンジサービスだなと間違えないようにしましょう。
【審判】試合動画を見ながらコールの練習をしてみよう!
正審の経験がない場合は、動画を見て練習してみましょう。
自身の試合経験やファイナルゲームの経験があまりない場合も、正審になったつもりで審判のコールの練習を何度かしておくとはじめての審判の際にも不安にならずに済みます。
スポンサーリンク
チェンジサイズとチェンジサービスまとめ
- ゲーム間はゲームカウントの合計が奇数になったらチェンジサイズ
- ゲーム間はゲームカウントの合計が偶数になったらチェンジサービス
- ファイナルはポイントの合計を4で割って余りが2ならチェンジサイズ
- ファイナルはポイントの合計を4で割って割り切れるならチェンジサービス