ロブが浅くなる・アウトする原因と対策
ロブとは前衛が届かないような山なりの打球のことです。
自分がベースラインにいて、前衛がいない状態でならミスなくロブが打てる人はたくさんいます。
その理由はもちろんよく練習しているからです。
では、こんな場面ではどうでしょうか?
- 前後左右に走らされた時
- 激しい打ち合いの最中
- 打ちたい方向に前衛がいる時
- アップが足りずに緊張してる時
- 強風で流されやすい時
- 日光で視界が悪い時
こういった悪条件の中ではロブが浅くなってしまったり、アウトしてしまう・・・なんてことに心当たりはありませんか?
ロブを打つ際は相手のコートの奥行や前衛の上の空間を推し量りながら打ってることが多いと思います。
相手のコートの状況を把握することももちろん大切なことですが、それだけを頼りに打っていることがロブが浅くなったりアウトしたりと安定しづらいひとつの原因です。
なぜなら遠くの状況を目視で正確に推し量ることはむずかしく、非常に優れた空間認識能力が必要になってきます。
そんな時はもっと手近な位置にロブの道しるべになる目標を想像で設定して作ってしまいましょう。
まずはコチラの動画をご覧ください。
【あゆタロウチャンネル】【ソフトテニス】ロブの上達方法~輪っかで球をコントロールせよ!~
ここを狙ってロブを打てば大体あの辺に落ちるな・・・
ここを狙ってロブを打てば前衛は取れないな・・・
ここを狙ってロブを打ったらさっきアウトしたけどあそこを狙った時はインしたな・・・
といった感覚的な練習をふだんから意識しておくことでどんな時でも頼れる自分だけの情報として使うことができます。
緊張や天候などコンディションに左右されているような時には目安にする座標を前後左右にずらしたり高さを調節することでその時の状況に合わせて調節しながら扱うことができます。
ロブが浅くなる場合は目標を奥にずらしてあげる、ロブがアウトしてしまう場合は目標をもっと手前にずらしてあげる、といった自分なりの解決方法を探しておくことがロブの狙いをより正確して勝てるロブを打つコツです。
そもそもロブに不慣れで上手なロブの打ち方がわからない場合は動画の3:47あたりからあゆタロウさんがお手本としてロブを打ちまくってくれるのでしっかり確認しておきましょう。
勝てるロブの打ち方のコツは?
勝てるロブの打ち方のコツは下から持ち上げるように打って自然なドライブをかけることがあげられます。
下から上に持ち上げるにはスイングだけでなく、足の使い方も重要になってきます。
自然なドライブをかけられると高めに上がってもストンと落ちてくるのでアウトになりにくいです。
🆕今日の動画はこちら!
全日本実業団で優勝を決めた大友選手によるロビングの解説です!
今回は持木茂吉さん(@mochikimokichi )に映像提供いただき、大友選手のロビングのスーパープレーも紹介しています!
⬇️ 【職人】大友選手がロブの達人だった!【ソフトテニス】 https://t.co/UybTUks1Dd pic.twitter.com/GsCJzv0ATJ
— まさと🇰🇭カンボジアでソフトテニスを教える人 (@masato_ogiwara) September 30, 2019
ロブの構え方
構え方はシュートボールと同じようにラケットを引いておけばOKです。
構えたときに大事に打とうとしてるのがバレバレだと相手に警戒されて、浅いロブは前衛のスマッシュの餌食になってしまいます。
慣れないうちはそこまで気にしなくてOKですが、ロブに慣れてきたら相手にバレにくいフォームを少しずつ意識していきましょう。
シュートボールとはフォアハンドストロークやバックハンドストロークから叩くように繰り出される早くて低空で飛ぶ打球。ストロークもシュートボールを指して使われる。
ロブのスイング
ラケットを下めに振り抜きます。
下めに振り抜こうとすると途中から勝手にラケットが上にあがってくるのでそのタイミングでインパクトさせるようにスイングします。
ボールに当たる前は下に向かってラケットをスイングしますが、ボールに当たるときはラケットが上に向かってきているので、自然なドライブがかかります。
自然なドライブがかかるとボールが高く上がったあとアウトせずにコートの中に落ちてきやすくなるので安定性が増します。
基本的なロブのドライブは手首で擦り上げるようにかけたりはせず、スイングの振り抜きによる自然なドライブに頼ります。
スイングのイメージが湧かない場合は、壁に向かってスイングしてイメージをつかんでみるといいでしょう。
インパクトとはボールをラケットで叩くこと。またはその瞬間。
インパクトとはボールをラケットで叩くこと。またはその瞬間。ドライブとは縦の前回転。ボールにドライブがかかると打球が落ちやすく、バウンドが伸びやすくなる。スピン、トップスピンともいわれる。
ロブのフットワーク
ロブの構えでは膝を曲げておき、スイングに合わせてを重心を前に持っていきます。
インパクトの際には柔らかく伸び上がるような感じで膝を使うと気持ちよくロブが持ち上がります。
打つ前に一旦しゃがんでから打つときに伸びるようなイメージ。
ロブの打点
ロブの打点はおへそ〜太ももくらいの高さがしっかりと上げやすく打ちやすいです。
あんまり打点が高いとロブというよりは苦し紛れに返したような形になりやすいのでなるべく打ちやすい位置に移動して打てるようになりましょう。
ロブが上手くなるメリット

テニスは相手のコートにボールを返せれば一応はOKですが、ボールが相手のコートにたどり着く前に撃ち落としてくるおじゃま虫がいます。
それが前衛です。
前衛に捕まると一気にこちらがピンチになる危険があります。
ロブはそんな前衛を突破するために必要不可欠なテクニックです。
上級者なら前衛を打ち抜くことも考慮に入れますが、初心者のうちはなるべく前衛に捕まらないテニスを心がけておくと安心です。
またロブは滞空時間が長いので体勢を崩された時や余裕が欲しい時に立て直しを図るときにもよく使われます。
ロブだけで勝つロブ上級者はロブの種類を使い分けている
ロブには大きく分けて2種類の打ち方があり、攻めるロブと守るロブに分かれます。
攻めるロブは「中ロブ」といって、前衛がギリギリ届かない頭上を低空で飛ばすスピード感のあるロブです。
前衛の頭上を素早く抜いて後衛を崩したり、チャンスを作りたい時によく使われます。
一方、守るロブは今回紹介した通常のロブのこと。
しっかりと高めに前衛の頭上を抜いて優しく山なりに飛ぶのでちょっとでも長く時間的な余裕が欲しい時にもよく使われるロブです。
中ロブはテクニックがそれなりにいるのでテニス初心者はまずは通常のロブの習得を目指しましょう。
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まとめ
- ラケットは下に振り抜き、ラケットが上がってきたところで当てる
- スイングだけでなく足を柔らかく使って自然なドライブをかける
- 自分の近くに自分だけの目標を設定して的をしぼる